韓国料理 / カムジャタンとは?豚の骨と汁、食べ方と一人用メニュー

カムジャタンは、豚の背骨などに付いた肉を、じゃがいもや野菜、調味料と一緒に汁で煮る韓国料理です。骨の間の柔らかい肉を外して食べる楽しさと、エゴマの葉や実の香り、ご飯に合う濃厚な汁が特徴です。名前の「カムジャ」からじゃがいもの野菜スープを想像した方は、まず豚の骨と肉が中心の料理だと知っておくとよいでしょう。

大きな骨、じゃがいも、葉野菜が入る理由

カムジャタンの肉は、大きな塊に見える骨の周囲に付いています。煮込んだ肉を骨から外して食べるため、骨の積み上がり方や個数だけでは実際の肉量を判断しにくい料理です。肉の付き方と野菜、追加具材の内容を合わせて見るほうが役立ちます。

韓国観光公社の骨付きカムジャタンの紹介(英語)は、豚の背骨の汁にじゃがいも、白菜、エゴマの粉を加える料理とし、白菜の代わりに干した大根葉や熟成キムチを使う例も説明しています。ウゴジは主に白菜などの外葉、シレギは一般に干した大根葉を指し、使う葉野菜で食感と香りが変わります。

じゃがいもは汁を含み、ほくほくと崩れる具になります。葉野菜は肉の間で汁の味を運び、エゴマの葉は香り、実の粉は香ばしさを加えます。配合は店ごとに異なり、熟成キムチをたっぷり入れるものでは酸味も感じられます。

カムジャタンという名前の由来には複数の説明があります。特定の豚の部位を必ず「カムジャ」と呼ぶから付いた名前だと断定する必要はありません。メニュー選びでは、一つの語源説より、実際にどの骨と野菜を使うかが大切です。

汁はどれくらい辛く、どんな香りがする?

一般的には赤から茶色の汁に、粉唐辛子やにんにくなどの味が重なります。ただし、濃厚に見えることと辛さは同じ基準ではありません。エゴマの粉が多いととろみと香ばしさが増し、唐辛子の調味が強ければ後に辛さが残ります。

エゴマの香りや粒感に慣れない場合は、汁を少し味わってから肉と合わせてみてください。たれが別にあれば、まず肉だけを食べ、その後で少量付けると違いが分かります。たれの辛さと鍋そのものの辛さも区別できます。

煮続けると汁が減り、塩味が強くなることがあります。最初より塩辛いと感じたら調味料を足す前に、火を弱めてよいか、だしを追加できるか店員に聞きましょう。じゃがいもや追加の麺でも汁の量は変わるため、最初の味が最後まで一定とは限りません。

骨に付いた肉を食べやすく外す順序

鍋の中で大きな骨を動かすと汁が飛びやすくなります。先に自分の取り皿へ一つ移し、骨を支えながら箸で少しずつ肉を外すと食べやすくなります。以下は加熱済みの料理を食べる手順です。食卓でさらに煮るよう案内された場合は、その説明を優先してください。

  1. お玉やトングで骨一つと野菜を取り皿に移し、少し冷まします。
  2. 見える大きな肉から外し、骨の間の小さな肉は向きを変えながら取ります。
  3. 外した肉に小さな骨片が付いていないか確かめ、ご飯や汁と合わせます。
  4. 肉を取った骨は用意された空の器に置き、食べる部分と分けておきます。

よく煮えた肉でも、一度にすべて抜けるとは限りません。強く引っ張るより、肉の繊維と骨の曲がりに沿って少しずつ外しましょう。子どもや骨を外すのが難しい人には、先に肉を分けてあげると食べやすくなります。

取り皿に移したカムジャタンの骨から箸で煮えた豚肉を外す様子

カムジャタンとピョヘジャングクは違う料理?

二つのメニューは具材や汁が重なることが多く、複数人で煮ながら食べる鍋か、一人用の土鍋かが実用的な区別になります。ただし、どの店でも汁・肉・野菜が完全に同じという意味ではありません。

確認点 カムジャタン ピョヘジャングク
提供方法 サイズを選ぶ共用鍋が多い 一人用の土鍋や器が多い
食事の流れ 肉や野菜を分け、麺などを追加することも ご飯と一緒に一食として食べやすい
メニューで見る点 適した人数、麺やご飯が別料金か ご飯付きか、骨と具の構成
思い込まないこと 小サイズが必ず一人分とは限らない 「ヘジャン」という名が二日酔い改善を保証するわけではない

一人なら、ピョヘジャングクのような一人分のメニューがあるか先に見てみましょう。複数人で注文する場合は小・中・大だけで人数を計算せず、ご飯やほかの料理をどれほど食べる予定か伝えて量を聞くとよいでしょう。鍋の大きさや追加具材の内容は店によって違います。

同じ豚肉の汁料理でも、テジクッパは器に入った肉をご飯と食べる形が中心です。大きな骨から肉を外すのが面倒なら、こうした提供方法の違いも比較して選べます。

左に一人用の土鍋、右に共用鍋で盛った豚骨の汁料理

麺や炒めご飯はいつ追加するとよい?

ラーメン、春雨、手でちぎった生地のスジェビなどを追加できる場合があります。種類と入れる時期は店によるので、肉を食べ終えてからではなく注文時に確認すると安心です。麺を早く入れて長く煮ると柔らかくなりすぎ、汁が少ないと鍋底に付きやすくなります。

残った調味料と汁を使う炒めご飯「ポックンパ」が、締めの別メニューとして用意されることもあります。すべての鍋やメニューで可能とは限らず、残す汁の量を店員が調整する場合もあります。食べたいなら早めに伝え、骨など食べない部分を片付けて案内に従いましょう。

ご飯、麺、炒めご飯が全部基本セットだと思うと、注文が多くなりがちです。肉と白いご飯を中心にするか、麺を分けて炒めご飯で終えるか、先に考えると量を決めやすくなります。タッカルビの追加具材や炒めご飯と同じく、食事全体の量を見て選ぶとよいでしょう。

初めての注文で確認したい点

  • 骨と提供方法:一人用か共用鍋か、一人でも注文できるかを確認します。
  • 葉野菜と香り:ウゴジ・シレギ・熟成キムチのどれを使い、エゴマの葉や粉が入るか見ます。
  • 辛さ:調整できるかと、基本の汁がどれほど辛いかを別々に聞きます。
  • 追加の食事:ご飯・麺・炒めご飯が含まれるか、いつ頼むかを確認します。

初めての二人が肉をしっかり食べてご飯で締めたいなら、「麺は付けず、ご飯と食べたいのですが、どのサイズがよいですか」と計画を伝えられます。骨を外すのが負担なら、肉を取りやすいメニューや一人分の料理を先に検討しましょう。汁だけでなく、骨と具をゆっくり分けて食べる過程まで考えて選ぶと楽しみやすい料理です。