韓国料理 / カルチジョリムとは?太刀魚の煮付けの味と骨の外し方

カルチジョリム(太刀魚の煮付け)は、筒切りにした太刀魚を大根などの野菜とともに、しょうゆや粉唐辛子を使ったたれで煮詰める韓国料理です。柔らかな白身に、塩味と辛味のあるたれ、煮汁を含んだ大根が合わさり、ご飯によく合います。焼いた太刀魚の表面の香ばしさを楽しむ料理とは異なり、魚と野菜に染みた味としっとりした食感が中心です。

長く平たい太刀魚を切り分けて煮る料理

太刀魚は体が長く、左右に平たい魚です。煮付けでは胴体を一定の長さに切るため、皿に並ぶ切り身は、丸い魚の厚い輪切りとは形が違います。たれの間から銀色の皮が見えることもあれば、赤いたれで元の色が見えにくくなることもあります。

韓国観光公社のカルチジョリム紹介では、太刀魚や大根を鍋に入れ、粉唐辛子のたれで煮る料理と説明しています。汁に魚が入った姿はスープにも似ていますが、通常は魚と野菜に味を含ませ、その具をご飯と食べることに重点があります。

火が通った太刀魚の身はほぐれやすく、鍋の中で乱暴に返したり箸で強くつかんだりすると崩れます。店で取り分けるときは、切り身を小皿に移してから身を外すと、たれや骨を扱いやすくなります。最初から共用の鍋の中で細かくほぐす必要はありません。

太刀魚と同じくらい大根が大切な理由

厚く切った大根は煮汁を吸い、表面の硬さがやわらいで中まで柔らかくなります。軽くほぐれる魚の身とは違い、大根はかむほど水分とたれの味を感じられます。魚と大根を交互に食べると、同じたれでも素材ごとの違いがわかります。

大根の表面が赤くても、中まで同じ濃さの味が入っているとは限りません。大きなものはスプーンで割って中心も味わってみてください。味の濃い外側と比較的あっさりした中心をご飯に合わせると、一口の塩加減を調節できます。内部に熱い水分が残ることがあるので、大きなまま一口で食べず、分けるとよいでしょう。

店によっては、じゃがいも、玉ねぎ、長ねぎなども入ります。じゃがいもは大根と異なり、ほくほくと崩れて煮汁の質感も変えます。玉ねぎや長ねぎは甘味と香りを加えます。魚の大きさだけでなく、鍋底に何が敷かれているかも確認すると、料理の違いを捉えやすくなります。

たれが染みた厚切り大根と白身の見える太刀魚

赤いたれの色と実際の辛さは別です

味を作るのは唐辛子の辛味だけではありません。しょうゆなどの塩味、にんにくやねぎの香り、具材や調味料の甘味が重なります。同じ赤色でも、唐辛子の種類や煮詰め具合で味は変わります。色だけで辛さを判断せず、通常の辛さを店に尋ねるほうが確実です。

煮汁が少ないものも、たれが多く残るものもあります。煮詰まるほど塩味を強く感じることはありますが、汁の量だけで実際の塩分濃度は判断できません。まず身についたたれを味見し、ご飯には必要な量だけ加えましょう。最初からご飯全体にかけると、後から味を薄めるのは難しくなります。

卓上の火で煮ながら食べる場合、出されたときと食事中では煮汁の濃さが変わります。すでに十分に火が通っているか、いつ火を弱めるかは店員の案内に従うとよいでしょう。汁が減ったからと大量の水を加えると、調味料の割合や火の通り方が変わることがあります。

骨を確かめながら身を外す手順

太刀魚は中央の骨だけでなく、縁の細い骨にも注意が必要です。たれで見えにくくなることがあり、身が柔らかいからといって骨がないわけではありません。下処理された切り身も、丸ごと口に入れず、小皿で分けて確認してください。

  1. 身を崩さないように切り身を皿へ移します。取り分け用のトングや道具があれば使います。
  2. 切り身の上下の縁にあるひれや細い骨を確認し、少しずつ分けます。
  3. 中央の骨に沿ってゆっくり身を外します。持ち上げた身に骨がついてこなかったか、皿の上で確かめます。
  4. 外した身をご飯と食べ、大根やたれを必要なだけ添えます。取り除いた骨は、食べる料理から離れた皿へ置きます。

これは骨を確認するための一般的な食べ方で、すべての骨が自動的に取れる方法ではありません。身を細かく崩すと、かえって骨が混ざり見つけにくくなるため、身の流れに沿って少しずつ分けましょう。自分で骨を見分けにくい人と食べるときは、十分に確認した身を先に取り分けるとよいでしょう。

小皿に分けた太刀魚の身と大根、添えた白いご飯

太刀魚の焼き物・汁物と比べて選ぶ

韓国民族文化大百科事典の太刀魚の項目は、太刀魚を焼き物や煮付けにし、地域によっては汁物にもすると説明しています。同じ魚でも、水分や調味料の扱いが異なるため、選ぶ料理によって食事の印象が変わります。

料理 主に楽しむ部分 選ぶときに確認すること
カルチジョリム 味の染みた身と大根、煮詰めたたれ 辛さ、野菜の種類、最低注文人数は?
太刀魚の焼き物 焼けた表面と淡泊な身 塩加減、一匹か切り身か、提供量は?
太刀魚の汁物・鍋 太刀魚と野菜を煮たスープ 澄んだ汁か赤い汁か、どんな野菜が入るか?

辛い煮付けを避けて焼き物を選んでも、塩加減や添えだれは別に確認するとよいでしょう。反対に、汁物や鍋という名前だけで辛くないとは判断できません。写真の赤さと料理の説明を合わせて見て、たれの味と魚そのものの味のどちらを楽しみたいか伝えると選びやすくなります。

値段より先に提供量とセット内容を確認

一人用の定食も、数人で分ける鍋料理もあります。メニューに一人前と書かれていても、一人で注文できるとは限りません。最低注文人数、ご飯の有無、おかずの内容を確認してください。ほかの魚や魚介を加えた料理なら、太刀魚以外の具も見ておきましょう。

同じ切り身の数でも、胴と尾では厚さや身の量が違います。大きな一匹を丸ごと出すか、切り身を分けるか、骨を外すサービスがあるかでも食べ方は変わります。産地や冷蔵・冷凍が重要なら、皮の銀色やたれの色から推測せず、メニューや店の表示・案内を確かめます。

初めてなら、魚の身、大根、ご飯をそれぞれ味わってから組み合わせてみてください。たれを足す前に身の柔らかさや野菜に染みた味を感じ、骨を確かめながらゆっくり食べると、単なる「辛い魚料理」以上の特徴がわかります。